ニュージーランドは、世界初の女性参政権を獲得した国でもあり、なぜ女性が活躍できる国なのか?

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ニュージーランドに来てからというもの、会社の重要ポジションには女性が多数在籍しており、女性社長にも良く出会う。肌感覚にしても女性が活躍できる社会なんだなというのを強く感じた国である。なぜ、女性が活躍できる国なのだろうか?その歴史を少し紐解いてみてみたい。

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|ニュージーランドは世界初の女性参政権を獲得した国。

18世紀頃にフランスから女性政権運動がスタートし、19世紀には労働・社会主義運動として本格化。そんな中、婦人参政権獲得のための指導をしたイギリス・リバプール出身のケイト・シェパード(1847-1934 : Katherine Wilson “Kate” Sheppard)が移住したニュージーランドで道徳心の向上には「人種、階級、信条、性別」による分離を克服すべきと主張し成功を収め、1893年に世界初の女性参政権がニュージーランドで認められたのだ。ちなみに日本では、ニュージーランドから半世紀遅れる事の1945年に成立。今もなお、その功績が讃えられニュージーランドの10ドル札はケイト・シェパードの肖像画になっている。その後、ニュージーランドでは女性首相が過去に2人誕生しており女性の活躍が理解できる。

ks2出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Kate_Sheppard
ks1出典:http://www.teara.govt.nz/en/object/34611/kate-sheppard-on-the-10-note

|女性が働きやすい国ランキングでは常に上位

女性が働きやすい国ランキングでは、2013年に第1位(※1:イギリス:エコノミスト紙参照)にランクインされており、続いてノルウェー、スウェーデンと北欧が続いている。その後も上位にランクインしており、また管理職・政府幹部職・政治家に占める女性の割合が35%以上((※2:労働政策研究・研修機構参照)と世界的にも高い数値であり、社会における重要なポジションに女性が在籍しているというのが良くわかる。同時に、ニュージーランドの特徴として挙げられるのが男女での賃金格差が世界的にも低いのである。という事は、働く上での男女格差がなく、しっかりとした評価、賃金とポジションにつく事ができる国なのだ。

ks3出典:エコノミスト紙

|女性が活躍できる理由の裏には男性も?

夫婦に至っては、女性が活躍できる社会であるためには男性の理解も重要であると感じる。一度は聞いた事があるかもしれないが、ニュージーランドの男性はKIWI HUSBANDと呼ばれている。ネーミングの由来はニュージーランドの国鳥KIWIはメスの産んだ卵をオスが暖めて孵化させるところから来ており、ニュージーランドの男性は、家庭を大事にし家事や育児を率先してやるためにそう呼ばれるのだ。

n218_w1150実際、周囲にいるパパ達は、びっくりするほど家事や育児をしている。日本では「育メン」という言葉が流行ったが、そんなカテゴリーを必要とするわけでなく、当たり前に「家族を大事にする=協力する」というナチュラルなスタンスだ。男=仕事、女=家事という概念はなく、お互いがしっかり尊重し支え合う事ができて女性も活躍できる国なのだ。

Futureニュージーランドは、男性も女性も分け隔てなく平等に活躍できる社会を構築している国であり、未来の先進国モデルの一つになるだろうと強く感じている。同時に、日本での女性活躍推進も話題になっているが、まだまだ活性化できると願い応援したいと思う。

※1:イギリス/エコノミスト紙参照
※2:労働政策研究・研修機構参照
●Top page picture :Downtown Auckland/Jason Pratt