世界を変える20人の女性、ニュージーランド元女性首相ヘレン・クラーク氏とは?「我々の世代の使命は、女性が組織のトップになることが普通である社会に変えることだった。」

hctop

先日ニュースにもなっていた、ヘレン・クラーク元ニュージーランド首相が次期国連事務総長選挙に立候補したようだ。もし、選ばれることになれば国連初の女性事務総長となるため注目が集まっている。

Helen Clark Visits the National Assembly for Wales, 11 April 2012 / Ymweliad Helen Clark i Gynulliad Cenedlaethol Cymru, 11 Ebrill 2012

|ヘレン・クラーク氏とは?

ニュージーランドでは2人目になる37代目女性首相である。女性社会を切り開く貢献者であり、女性初の副首相を務め、さらには選挙で選ばれた初の女性首相であり3期連続務めた人物だ。現在は、国連開発計画(UNDP)総裁を務める、国連では最も高位職につく女性なのである。 

ヘレン・クラーク氏がニュージーランド首相を務めた時代には、経済成長、失業率、教育、福祉、芸術、文化などへ大きく貢献したようだ。さらには、アメリカ大学が国際関連で影響力のある女性を調査し発表したものでは「世界を変える20人の女性」にランクインしている。

ニュージーランドでは、これだけ女性が活躍できるにはルーツがあり、先日の記事を見ていただければと思う。ニュージーランドは世界初の女性参政権を獲得した国」

kstop

そして、ヘレン・クラーク氏が以前語ったメッセージで興味深いモノがある。女性達が夢を成し遂げるには政府の役割が重要であり、

「仕事と家庭生活を並行しなければならない女性が、思う存分働けるように、良質の育児システムの提供が不可欠だ」

政治は権力ではなくサービスということを自覚しなければならない。女性たちの人脈も重要であり、何よりも女性支持グループを拡大することが必要だ。地方都市の市長職であれ国会進出であれ、一つずつ段階を踏んで進まなければならない」

とある。なんとも素晴らしいメッセージである。

こちらも、先日書いた記事の中にもあるのだが『報道の自由度』ランキング5位にみるニュージーランドは、政治やメディア、環境においてもクリーンな社会。でニュージーランドの政治は腐敗や汚職、癒着などが低く国家レベルでの透明性が世界的に高いのだ。ヘレン・クラーク氏の考える「政治は権力ではなくサービス」として自覚する考えが、ニュージーランドの透明性ある政治につながっているのも感じる。

newstop

最後に、ヘレン・クラーク氏が「日本の女性の就労率は他の先進国に比べて著しく低い」と述べており、日本に­一層の努力を促すエールを送った動画があるので紹介したい。そこでは、「ニュージーランドでは自分が首相になり、若い女性が「自分も首相になれるかも」と思えるようになった」「我々の世代の使命は、女性が組織のトップになることが普通である社会に変えることだった」と語っている。

ヘレン・クラーク氏が、また新たな「女性初」という肩書きで国連事務総長になれば、ニュージーランドや北欧諸国だけでなく、世界的にも女性が活躍できる社会が広がることを楽しみにしたい。

 

Title Picture :(c) ITU Pictures

ABOUTこの記事をかいた人

ゆるゆるの国、ニュージーランドで感じたコト。見たもの。出会ったヒト。を中心に発信。ちょっぴりでもニュージーランドに興味を持ってもらえたら幸いです。